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変化しながら成長する 個人取引プラットフォームの理想モデル
written in 2012/12/13
欧州では、地域に根付いた個人取引の場として、フリーマーケットが各地で開催されており、各家庭は、それらを上手に活用して不要な物を現金化している。女性や子供服、靴やかばん、おもちゃ、台所用品など不要なものを出店する。イベントに参加することもあれば、家の前に物を並べて週末に開催する「ガレージセール」などもある。
最近よく見るのは、「対象が限られたものを売るサービス」。例えば、○○学校の制服。在校生にはもちろんだが、ブランド校であればあるほどファッショにもなり、在校生の親でなくても買いたい人達がいる。
フリーマーケットのことは、英国で「CarBootsSale(カーブーツセール)」と呼ばれており、各地域で週末に行われているため、個人が身近な不要品を持ち込んで販売することが容易できる。そこでの売り方にも工夫は必要で、大量の古本も、一冊ごとに売るのではなく「量り売り」にすることで、効率的に在庫をさばくことができる。
「Car Boot Junction 」は、英国各地で開催されるカーブーツセールの日程を検索できるサイトで、1400以上の会場が登録されている。セールの主催者は、週末に公園などを会場として借りて、販売者から1区画あたり
5〜15ポンド(約650〜2,000円)の出店料を徴収している。さらに、来場者に1ポンド(約130円)程度の入場料を設定しているケースもある。これらの資金は、会場費や設備のレンタル料など、運営の経費に充てられている。
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また、スペインでは、都会に住む人でも郊外に家庭菜園を持っているのが普通であるため、そこで栽培した野菜、果物、オリーブ、ハーブなどを販売したり、近所の人達と物々交換することで、自宅で使う食材の種類を増やしている。さらに、収穫した作物を、自家製のマーマレードやソース、キムチなどに加工して、販売や交換している人もいる。そのため、スペインでは、スーパーで買い物をしなくても食材の調達はしやすく、所得水準が低いわりに、豊かな生活をしている人が多く見受けられる。
日用品や食材の購入に限らず、「人によるサービス」についても、個人間の取引を上手におこなえば、従来の業者を利用するよりも、安上がりで済ませられることに、欧州の消費者は気づき始めている。本職が不況のため、「何か副業をして収入を稼ぎたいこと(働く側)」と、「できるだけ安いサービスを利用したいこと(消費者)」とは、双方のニーズがマッチする。
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JNEWS LETTER 2012.12.13
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