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  海外では「アパートホテル」がホテルの新業態として人気。分譲マンションの一室をホテルとして貸し出すようなイメージで、設備は豪華だが、本格的なキッチンがあるため、宿泊者は自炊して食事代を安く済ませることもできる。
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ローコスト旅行を支援する
宿泊施設の新業態と新たな大家業
written in 2012/3/18

 フライト検索サービスにより、旅行者は「最も安い航空券とホテル」を即座に探せるようになってきたことに伴い、ホテル業者は、できるだけ検索上位に表示されるための対策(SEO)からも、安価な宿泊料金を提示する必要に迫られている。

さらに、ここ数年で浮上してきた新業態の「アパートホテル」も、既存ホテルの客を奪い始めている。アパートホテルは、従来のホテルよりも室内のスペースが広くて、宿泊者自ら食事を調理できるキッチンあり、日本の“分譲マンション”のような印象。しかも、宿泊料金はホテルより安価で、宿泊人数ではなく、部屋単位でチャージされるため、家族連れやグループの旅行者にとっては嬉しい。

たとえば、大人3人(父母と祖母)と子ども1人のファミリーは、従来のホテルなら、2部屋を予約するのが普通だったが、アパートホテルなら「4人用の部屋」を1つ使うだけで済む。食事もレストランは使わず、部屋にあるキッチンで自炊するスタイルのため、安上がりだ。



また、数ヶ月の語学留学をする人達にとっても、アパートを借りる最短の契約期間は6ヶ月〜1年になっていることが多くて使いにくいが、アパートホテルであれば、面倒な契約や手続きを省いて、滞在する日数分だけ利用できる。アパートホテルにも、宿泊予算に応じたグレードがあるため、「Booking.com」のような、アパートホテルを扱っている宿泊予約サイトで検索すれば、安価で設備が整った物件を探し出せる。

アパートホテルの経営には、これまで賃貸アパートの大家をしてきた地主なども乗り出してきているが、月額ベースの家賃で貸すアパートよりも、短期や中期の旅行客を回転させられる、アパートホテルを貸していったほうが採算性は高い。大まかに言うと、アパートホテル1週間〜10日分の宿泊費が、1ヶ月分のアパート家賃と、ほぼ同額という採算構造になっている。

《アパートホテルの経営〜集客モデル》

  

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この記事の核となる項目
 ●格安航空券とは何か?その種類と特徴
 ●エコノミー席でも多様な航空券の種類と販路
 ●旅行会社に取って代わるフライト検索サービスの台頭
 ●オンライン旅行業界で行われるアグリゲーションの仕組み
 ●ホテルより使い勝手が良いアパートホテルの活用法
 ●アパートホテルの採算構造と大家としての参入
 ●無銭宿泊を楽しむカウチサーフィンの旅行スタイル
 ●自宅を有料レンタルするためのプラットフォーム
 ●日本から仕掛ける海外旅行ビジネスの視点
 ●円高ユーロ安を好機と捉えた欧州ビジネスの狙い方と有望国
 ●世界最大19億人の市場を生む、ASEAN−中国自由貿易圏
 ●副業として家賃収入を得る大家業の実態と物件管理の業界構造


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