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モノとモノの交換ビジネスと
給料に変わる現物支給の働き方
written in 2009/4/8

 部屋の模様替えに合わせて家具を新しくしたいが、いま使っている家具もまだ傷んでいるわけではないのでモッタイないということで、購入に至らないというケースは少なくない。しかし10万円する家具でも、「いま使っている家具と交換+4万円でいいよ」と店主に言われたら心が動くものだ。店にとって、それで算盤勘定が合うかどうかは中古家具の査定をしてみないとわからないが、商売の中に物々交換の発想を取り入れることで消費者の購買意欲を喚起することは十分に可能だ。

そこで最近みられるのが、“バーターショップ”という看板を掲げている店である。これはリサイクルショップから派生したもので、顧客が持ち込んだ中古品と、店内の在庫品とを交換できるサービスのことを指している。従来のリサイクルショップは買い取りと販売が別々になっていて、顧客は持ち込んだ中古品を査定、換金してもらってから、新たな買い物をすることになるが、目の前を行き来する金額(現金)が複雑になると、次の購買意欲が減退するという心理がある。そこでお金の話を抜きにした取引条件を提示することで、商談を成立させやすくする。たとえば、子供が幼稚園から小学校に進学するという顧客に対しては以下のような交換取引が成り立つ。

《不要になった物から必要な物への交換取引》
    不要になった物から必要な物への交換取引

顧客にしてみると、幼児用品と学習机の価値が釣り合うかどうかというシビアな計算よりも、現金の支払い無しで学習机を入手できる利点のほうが大きい。一方バーターショップは、自身が損をしない「幼児用品の価値>学習机の仕入原価」となるような交換条件を提示するのが基本。リサイクルショップがバーター取引も兼ねると、買取り資金の負担が少なくなり、店内の在庫も回転して都合がよく、好条件の物々交換を繰り返していくと、わらしべ長者のように在庫の価値が高くなっていく。

バーター取引は中古になっても価値が衰えにくい趣味の道具やコレクターズアイテムの取引にも適していて、骨董品や美術品の世界では「交換会」というものが古くから開催されている。それぞれの業者が保有している作品を持ち寄り、競りによって“必要な物”と“不要な物”を交換することにより、在庫の入れ替えをすることができる。正しくは“物と物の交換”ではなく、作品の売り手と買い手が金銭によって取引をするが、その決済を仲介するのが交換会の役割になっている。美術商には、個人や零細業者が多い反面、高額の商品を扱うために、安全で信用できる交換取引の“場”が必要となったが、現在のネットオークションもそのモデルが原型になっている。

米国でも交換会に該当するものは存在していて「スワップミート(Swap Meet)」と呼ばれている。週末に大規模な駐車場や公園などを借り切って開催されるフリーマーケットにも似ているが、出品される商材が専門分野に絞られるほど、遠方からプロの業者や熱心な愛好者が集まるため、ビジネスとしても成り立ちやすい。
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この記事の核となる項目
 ●物々交換で“わらしべ長者”を目指す発想
 ●マニア向け交換会としてのスワップミート市場
 ●オフ会とスワップミートの提携イベントビジネス
 ●労働力と商品(モノ)を交換するサービスの可能性
 ●消費者の労働力提供によるフードコープの運営モデル
 ●農業参加による労働力と収穫物との交換モデル
 ●マイホームを交換することで生まれる新たなライフスタイル
 ●ホームエクスチェンジによるマイホーム交換の仕組み
 ●等価交換マンションによるマイホーム交換の仕組み
 ●消費者の購買力をバックに力を増す共同購入グループの復権


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